ウディ・アレン監督の名作「アニーホール」「マンハッタン」、香港映画の秀作「恋する惑星」「つきせぬ想い」、香港映画ながら物語の舞台はニューヨークの「誰かが誰かを愛している」、そして「アメリ」のパリ。異国の美しい街並と普通の人々の生活、何気ない日常のなかに人生の機微や人悲哀、苦渋などを淡々と描いた映画が大好きだ。ニューヨーク、香港、パリの楽しい旅の思い出と映画への熱き想い。

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2006年02月08日

笑いをこらえるのが大変な痛快コメディ。「メルシィ!人生」

ユーモアとペーソスをまじえて、生きることの素晴らしさを教えてくれる 

 フランシス・ヴェベール監督による風刺の効いた痛快コメディ。フランスで記録的な大ヒットとなった傑作コメディ「奇人たちの晩餐会」に続く2002年公開の作品だ。
 ゴムメーカーの経理マンである主人公ピニョン(ダニエル・オートゥイユ)は、真面目だけが取り柄の冴えない男。退屈で面白味のない40男である。会社では、上司や同僚から無視され、人事部長(ジェラール・ドバルデュー)からは嫌われている。私生活でも恵まれない。美人の妻からは愛想を尽かされ離婚、いまはひとり寂しくアパート暮らしだ。妻が引き取った息子からも疎まれ、バカにされる始末。ある日突然亡くなっても、悲しむ人が誰もいないといった哀れな主人公なのである。
 唯一の救いは、20年堅実に勤め上げた会社があること。しかしある日、ピニョンは人員削減でリストラされることを知らされる。失意のあまりアパートから身投げして死のうとするが、隣人の老人ベロンの機転で救われる。ベロンは、解雇されないための秘策をビニョンに授ける。その秘策とは、自分がゲイであることを、会社に知らせること。もちろんビニョンはゲイではないが、ビニョンを解雇すれば、ゲイ差別だと社会から糾弾されかねない。まして製品のひとつであるコンドームの不買運動にでもなれば大事だ。
 ビニョンがゲイであることの証拠として社長あてに送った合成写真。お尻丸出しで男と抱き合っているビニョンの意外な一面に驚く上司や同僚たち。主人公は何も変わっていないのに、写真1枚で周囲のビニョンを見る目が変わってしまったのがとても滑稽だった。「いままでの僕は透明人間だったが、いまは"困った男"になってしまった」とビニョンがつぶやくように、会社では、まったく見向きもされない男から一躍注目の人になってしまう。
 ゲイ騒動に伴う周囲の人間との軋轢や葛藤などもあるが、合成写真が偽物だと見抜き疑いの目を向ける聡明な女性経理部長、好奇心から離婚後初めて食事に誘う冷淡な元妻、にわかに父親への関心と親近感を高めて近づいてくる息子など、周囲の人々のさまざまな変化などから、ビニョンは生きていることを実感し、自分への自信を取り戻していく。
 「奇人たちの晩餐会」は、人間の本質を見抜き、社会への風刺を忘れない傑作コメディだったが、「メルシィ!人生」もそれに勝るとも劣らないユーモアとペーソスにあふれた映画である。10分に1回は笑わしてくれるし、それと同時に、生きることの素晴らしさを教えてくれる人間ドラマでもある。最後にほのぼのとあたたかい気持ちにさせてくれるのが、とても良かった。この監督は人間に向けるまなざしがとても優しく、好感が持てる。

勝手に評価★★★★★(★5つが満点)



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2005年12月23日

ぼくの瞳の光

孤独な男女の心のふれあいを描く

 イタリア映画の秀作。ジュゼッペ・ピッチョーニ監督。繊細で穏やかな性格だが、自分を異星人(地球人)だと真剣に思い込んでいる主人公のハイヤー運転手(ルイジ・ロ・カーショ)が、経済的に恵まれない母娘と出会い、彼女たちの力になろうとする。母親(サンドラ・チェッカレッリ)との恋が物語の柱になっている心温まるヒューマンドラマだ。

 しかしこの作品は、孤独な男女の心のふれあいを描いただけの映画ではない。ローマの裏社会を仕切る人物、移民問題など社会性のあるテーマを盛り込みながら、お金のために悪の道に巻き込まれた主人公が、やがて本来の自分を取り戻すため勇気ある行動に走る、というスパイスの効いた小気味よいドラマにも仕上がっている。
 
 人と争わない、困っている人がいればすすんで手助けをする優しい主人公には共感が持てたし、その感情を押し殺した表情、渋い演技もすごく良かった。生活に疲れた母親を演じたサンドラ・チェッカレッリの迫真の演技も光っていた。主人公と母娘の心の絆が、明るい未来を予感されるラストも素晴らしかった。

 主人公がハンドルを握るベンツの窓越しに輝くローマの夜、朝焼け、そして光降り注ぐ日中の街並。ローマの魅力も十分伝えていた。余韻を残す音楽も印象的だった。

 この作品は、2001年ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞(ルイジ・ロ・カーショ)、最優秀女優賞(サンドラ・チェッカレッリ)をダブル受賞。ルイジ・ロ・カーショが主演しているイタリア映画「ペッピーノの百歩」もぜひ観てみたい。

勝手に評価 ★★★★★(★5つが満点です)

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posted by ナイトオンザプラネット at 12:04| Comment(11) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月14日

パーマネント・ミッドナイト

 ハリウッドの人気脚本家、ジェリー・スタールの自叙伝を、「僕たちのアナ・バナナ」「リアリティバイス」のベン・スティラー主演で映画化。スタールの成功とドラッグ浸けの日々、そして麻薬中毒からの更生を描いている。

 うーん、この映画が好きな人には申し訳ないが、つまらなかった。スタールは、米国では有名らしいけど、私はまったく知らなかった。多少知っている人物なら、興味を持って観れたかもしれない。麻薬浸けになった理由についても説明が足りなかったような気がする。

 ドラッグで仕事も恋も失うことになるが、それこそ自業自得で、主人公への哀れみや同情などを感じることができず、まして感情移入どころの話ではなかった。やたら不必要なベッドシーンが多いことにも閉口した。

 ベン・スティラーは、コメディの印象が強く、今回のシリアスな役はミスキャストではなかろうか。ネットでスティラーのプロフィールを検索したら、スピルバーグ監督の「太陽の帝国」(1987年)が映画デビューであることを発見した。これが唯一の収穫である。

 
勝手に評価★★   (★5つが満点)

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2005年12月13日

オール・アバウト・マイ・マザー

超個性的な"女性"たちの人間模様

 「靴に恋して」のアントニア・サン・ファンつながりで、何年かぶりでまた観た。
 スペインのペドロ・アルモドバル監督の作品で、カンヌ映画祭最優秀監督賞を受賞。主人公の女性は、マドリードの病院で移植コーディネーターとして働きながら、一人で息子を育てている。その最愛の息子(17歳)を交通事故で失うところから、物語はいっきに動き出す。

 心の傷が癒えぬまま主人公は、青春時代を過ごしたバルセロナへと向かう。そこには、親友の売春婦(アントニア・サン・ファン)やレズの大女優、贋作専門の女流画家、そして息子の存在さえも知らない父親など超個性的な"女性"たちが待っていた。

 私的には「靴に恋して」の方が好きだ。舞台は同じスペインだが、お涙ちょうだいの"あざとさ"がちょっと気にかかった。まあ、好き嫌いの問題だが、観客を泣かせよう、感動させようというドラマチックなエピゾードよりも、ありふれた日常を描きながらじんわりと心にしみるような淡々とした物語の展開の方が、私の好みではある。いずれ秀作であることに間違いはないが、「靴に恋して」を観た後だったので少し点が辛くなってしまったかもしれない。
 
勝手に評価★★★★(★5つが満点)

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2005年12月11日

靴に恋して

5本の糸が紡ぐ人間の孤独と愛の物語

 新鋭ラモン・サラサール監督の、満たされない愛と人間の孤独、その先にある希望を描いたヒューマンドラマ。高級靴店の店員(ナイワ・ニムリ)、ナイトクラブ(売春宿?)のオーナー(アントニア・サン・ファン)、オーナーの娘で知的障害者、タクシードライバー、高級官僚の妻〜5人の女性の物語が同時進行する集団劇。互いにどんな関わりを持つのかを楽しみに、「マグノリア」を思い出しながら、わくわくしながら観た。

 愛の尊さ、身近な相手を思いやることの大切さを描き、あたたかい気持ちにしてくれる映画だった。物語の軸となる5人の女性やそれに絡む男性陣の演技も素晴らしく、それぞれのエピソードの面白さ、自然なドラマの展開とあいまって、名作として残ること間違いなしだ。物語の舞台となったスペイン・マドリッドの街も美しく印象的に描かれていた。
唯一、難点をいえば、邦題とドラマの中身が一致していないことだ。これは映画の配給会社の責任だが、もっといいタイトルがあるだろうに、安易すぎる。

 おそるべし、ラモン・サラサール監督。次回作も期待しているぞ。


勝手に評価 ★★★★★(★5つが満点です)

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2005年11月24日

"あれがパリの灯だ"プロローグ

"人生楽しまなくちゃ"

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パリ観光の拠点となったメルキュールモンマルトル。カフェ・ド・ムーランには歩いて7、8分の距離

 「結婚○○周年だから、何か思い出に残ることをしよう」。
 パリの旅は、妻の思いがけないこの一言から始まった。ニューヨーク旅行から3年、貯金ゼロのわがファミリーにとって海外旅行なんて、夢のような話ではあった。海外に旅行する余裕があるなら、携帯電話の料金を滞納しないで払えよな、とドコモの窓口で怒られそうだ。
 それでも「行ける時には無理してでも行く」「後のことは考えない」というのがわが家の家風。子供連れの香港旅行も、妻とのニューヨーク旅行も、普通の良識ある大人からすれば、なんて無謀な人たちと思われるだろう。有り金を叩いて海外旅行。それでも行ってしまうことに、楽天的な私も妻も抵抗はなかった。なにしろ愛車で信州、北陸を巡った新婚旅行の帰り、財布に200円しか残ってなくて、日本海の漁り火を見ながら駐車場で野宿したという筋金入りの夫婦だ。
 "人生楽しまなくちゃ" 

 ブログの説明文では、映画「アメリ」のパリにあこがれて旅したように書いたが、正直に言えば少し違う。確かに「アメリ」という映画は大好きだし、パリもいつかは行ってみたいと思ってはいたが、こんなに早く実現するとは夢にも思わなかった。
 行きたい海外都市ランキングではパリはかなり下の方にあった。花の都パリ、世界一の観光都市パリに行くでは、"硬派"的な行き方をポリシーとしている私としては、あまりにミーハーではないだろうか。友達からバカにされそうだ。
 しかしパリの旅行は、好天に恵まれたこともあって大成功だった。もう一度行きたい都市はニューヨークとパリのどっち?と聞かれたら、迷わずパリと答えるだろう。香港やニューヨークも良かったけど、パリはもっと素晴らしかった。

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私たちが泊まった最上階の943号からのパリの夜景。遠くに見えるライトアップされたエッフェル塔や凱旋門が旅情を高めてくれた

不人気だったプラハとアウシュビッツの旅

 余談だが、ニューヨーク旅行の前から妻が行きたかったのはイタリアだ。今回の旅でも最初に候補にあがったのが、ローマ、ミラノ、ベネチア、フィレンツェの4都市巡りのイタリア。日本人ツアー客を乗せたバスで各都市をめぐる旅である。6泊7日の日程で4都市を訪問するのだから、かなりの駆け足旅だ。
 一つの都市に滞在し、ゆとりを持って現地を楽しむというわが家流の旅のスタイルとはかけ離れた旅行になりそうだし、第一にヨーロッパに行ってまで日本人ツアー客と集団行動するのがとても嫌だった。
 イタリアなき後、旅の目的地選びは二転三転、四転五転した。
 当初、ベトナム、ソウルなどアジアの都市も候補にあがったが、「日本から近いのでいつでも行ける」ということから消え去った。そうした中で最終選考まで残ったのが、チェコのプラハとユダヤ人虐殺のアウシュビッツ収容所(ポーランド)を訪ねる旅だ。
 これは、ドイツのドレスデンからプラハ、アウシュビッツ、ポーランドのクラクフを訪ね、ワルシャワを最後に帰国するという6泊7日のプランで、各都市の移動はバスである。
 しかしこの旅は不人気で、希望者が定員に達せず旅行そのものがなくなってしまった。じゃアルプスだ、いやロンドンだ、いやローマだけならイタリアも、と迷いに迷った挙げ句、消去法で残ったのがパリだった。一番無難なところに落ち着いたという気もするが。

 これにて一件落着!!やっと旅の目的地が決まった。「直行便エールフランス利用 パリ6日間 メルキュールモンマルトル指定」。エイチ・アイ・エスのインターネット窓口で私たちが申し込んだ旅のコース名だ。

 2005年4月1日午前、成田空港第1旅客ターミナルE-28カウンターで航空券を受け取り、12時5分発のエールフランス航空の機中の人となった。到着は現地時間17時30分。約12時間ほどのフライトである。
 この時はまだ、到着地のシャルルドゴール空港で"思いもよらぬ大変な事態"が待ち受けているとも知らず、映画「アメリ」の舞台になったモンマルトルのカフェ・ド・ムーランでテーブルに座り、映画の登場人物のようなカフェのひとときを夢見ながら、なかなか近づかないパリに期待を膨らませていた。(つづく)

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posted by ナイトオンザプラネット at 14:39| Comment(5) | TrackBack(3) | バリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月14日

宇宙戦争

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 HGウェルズの原作を再映画化したSF映画。監督はスティーヴン・スピルバーグ。「未知との遭遇」「ET」で地球外生物との友好的な関係を描いたスピルバーク監督の作品とは、到底思えないつまらない映画だった。
 人類誕生以前の100万年前に地下に埋めていた"破壊マシン"が、ある日突然、異星人の襲来とともに地上に現れ、殺戮と破壊の限りを尽くすという物語だ。この物語の致命的な欠点は、異星人が、遥かかなたの地球において殺戮と破壊を行うことの理由が一切説明されていないことだ。何のために破壊マシンを100万年も昔に地中に埋めておく必要があったのかの説明もまったくない。これでは宇宙人によるただの"理由なき無差別殺人"である。
 この映画を観て思い出したのが、人間狩りをする宇宙生物を描いた映画「プレデター」である。911テロを行った人間にも動機と目的があるように、この異星人の行動にも理由があってしかるべきである。映画では、ただ壊れた機械が突然暴れ出したように描かれているが…。
 スピルバークはいったいどうしてしまったのか。911テロ後の米国の雰囲気に便乗したような、テロへの恐怖をあおり愛国心の高揚をはかるようなバカバカしい映画になってしまった。主人公が暮らすアパートで旗めく大きな星条旗がとても印象的だった。
 B級SF映画としては楽しめる内容かもしれないが、数々の名作を世に送り出してきたスピルバーク作品としては最低の映画である。この映画から殺戮と破壊を除いたら、何が残るというのだろうか。同監督への評価が大きく変わってしまった。結局は金儲けしか頭にない映画人なんだろうか。最近のハリウッド映画にはがっかりさせられることばかりである。

勝手に評価★    (★5つが満点)
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2005年11月08日

9000マイルの約束

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 もう一度、家族に会いたい---脱出困難な流刑地シベリアから遥か9000マイル彼方の祖国ドイツを目指したドイツ軍兵士のヒューマンストーリー。実話に基づく映画で、主人公のドイツ軍兵士は、家族の待つドイツにたどり着くことができるだろうか。ベーリング海に面した戦犯捕虜収容者から逃亡し、たった一人で極寒のシベリアを寒さと空腹、孤独と闘いながら歩き続けた。その脱出劇を支えたのが信念と希望、そして勇気。主人公の生死をかけた闘いの舞台となったシベリア。その広大な自然は息をのむほど美しかった。個人的には大好きな映画だ。
 ヒューストン国際映画祭 グランプリ/最優秀アドベンチャー映画賞、ドイツ・ビーベラッハ映画祭 観客賞/国際審査員賞、フランス・ヴァランシエヌ映画祭 特別賞などを受賞。
 
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《ストーリー》かけがえのない家族との絆、必ず帰るという強い想い。ひとりの男の信念が、いま奇跡を起こす―――第2次大戦後、戦犯として強制収容所へと送還される事となったドイツ兵士クレメンス・フォレル。1年かけて辿り着いた先、そこは鉄条網も監視塔もない極寒の地シベリアの最果てだった...「必ず帰る―」愛する家族との別れの際にかわした約束を果たすため、彼は見渡す限り氷の砂漠に囲まれた脱出不可能といわれる収容所から命からがら逃げ出す。彼を追うソ連軍カメリアフ中尉の執拗な追跡・・・何度も絶体絶命の危機に陥りながらも、逃亡の際に出会ったユッピック族やユダヤ人など、国境や人種を越えて彼に救いの手を差し伸べる人々に支えられ、フォレルは最愛の妻と娘との再会を信じ、祖国ドイツへと向かう―


勝手に評価★★★★ (★5つが満点)


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2005年11月04日

レディ・キラー

 トム・ハンクス主演のコメディー映画。「マダムと泥棒」(1955年)を「ファーゴ」のジョエル&イーサン・コーエン兄弟がリメイクした作品。物語の舞台は、1950年代の米国南部ミシシッピー。カジノの金庫室にある大金を、トンネルを掘って盗もうという犯罪者グループのドタバタ喜劇である。笑えるところも何カ所かあったけど、犯人グループは仲間割れするし、つまらない映画だった。この手の映画でオススメなのは、少し古くなるけど、ロバート・レッドフォード主演の「ホットロック」。知恵と度胸、そしてチームワークで銀行の大金庫から大金を盗むお話で、痛快でした。何百本と映画を観ているが、この映画を超える作品はないね。

勝手に評価★   (★5つが満点)
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2005年11月01日

アビエイター

 今年のアカデミー賞で5部門を獲得したマーティン・スコセッシ監督の大作。石油掘削機の製造で巨万の財をなした父の遺産を受け継ぎ、その富をもとに映画製作、トランス・ワールド航空(TWA)の経営、新型飛行機の開発などに力を注ぎ込んだアメリカの実業家ハワード・ヒューズ(1905〜1976年)の波瀾万丈の半生を描いた作品である。若き日のヒューズを演じたのがレオナイド・ディカプリオ。アカデミー賞主演男優賞候補になったものの、惜しくも受賞を逃している。
 見どころいっぱいだが、特にヒューズが製作した映画「地獄の天使」の撮影シーンは迫力満点。第一次世界大戦当時の戦闘機など87機を登場させ、実戦さながらの空中戦を繰り広げている。ここだけでも、この映画を観る価値があるというもの。
 ヒューズは、キャサリン・ヘプバーンやエヴァ・ガトーナー、ジーン・ハーロウなどハリウッド女優やセレブリティらと浮名を流したことでも有名で、映画でもそうしたエピゾードが紹介されている。キャサリン・ヘプバーンと夜のロサンゼルス?上空を飛行するシーンは美しかった。
 しかし1946年の墜落事故で大やけどを負い、その痛み止めに使った麻薬のせいで薬物依存となり、晩年は細菌を極度に恐れる性癖に拍車がかかったという。1976年5月、腎不全のため亡くなった。楽物乱用のため190センチ以上あった身長が10センチ以上縮み、体重もわずか38キロ。生涯独身を通したことから、葬儀に来た弔問客は皆無だったという。あまりにも悲しい孤独な死である。
 ディカプリオは、寝食を忘れて映画製作、新型飛行機開発など取り組むヒューズを熱演。強迫観念に取り憑かれ苦しむヒューズも好演していたが、演技に熱が入るあまり、顔をつくり過ぎているのが玉にきずだ。もっと自然な演技ができるようになれば、アカデミー賞も近づくと思う。まあ3時間、楽しめる映画ではある。それにしても、ディカプリオって、若き日のヒューズに雰囲気が似ているよね。

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ハワード・ヒューズ

勝手に評価★★★  (★5つが満点)


posted by ナイトオンザプラネット at 19:24| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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